トレーニーの皆さん、こんにちは!日々のトレーニング、本当にお疲れ様です!
テレビCMやネット広告、スポーツジムの店頭でもおなじみの有名EMS機器「シックスパッド(SIXPAD)」。世界最高峰のサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウド選手の美しく引き締まった腹筋と共に、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「お腹に貼るだけで本当に腹筋が割れるの?」「ぶっちゃけ、楽して痩せられる魔法の道具なの?」と、その効果に対して疑いの目を持っている方も非常に多いと思います。お値段も決して安くはありませんから、購入を迷うのも当然です。
結論から申し上げますと、シックスパッドは「科学的な効果は間違いなくある。ただし、万能の魔法ではない」というのがプロのトレーナー視点、そして運動生理学的な事実です。
今回は、巷にあふれる「怪しい噂」をバッサリと斬り捨てながら、シックスパッドの本来の特徴、期待できる効果の限界、そして「どんな人が使うべきなのか」の正しい基準をどこよりも本音で徹底解説します!

そもそもシックスパッドとはどのような仕組みで筋肉を動かしているのでしょうか。
通常、私たちが筋トレをして筋肉を動かすときは、「脳」から「動かせ!」という電気信号が神経を通って筋肉に伝わります。 これに対してシックスパッドに代表されるEMS(Electrical Muscle Stimulation:電気的筋肉刺激)機器は、皮膚の上から直接電気刺激を与えることで、脳の命令に関係なく、自動的に筋肉を収縮・運動させることができます。
つまり、辛いスクワットや重いベンチプレスをガツガツやりたくない時でも、座ったまま、あるいは寝転んだままで筋肉に負荷をかけられるという最先端のギアなのです。
「電気を流すなんて体に悪そう…」と思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。 もともとEMSは、医療用として怪我や病気、手術などによって長期間体を動かせなくなってしまった人のための「リハビリ用機器」として開発・発展してきた歴史があります。
さらに、シックスパッドの大きな特徴は、その「周波数」にあります。 開発段階で、筋肉を最も効率よく、かつ痛みを抑えてトレーニングできる周波数は「20Hz(低周波)」であるという京都大学の名誉教授らの研究結果を基に作られています。他の安価なEMS機器とは違い、エビデンス(科学的根拠)に基づいた設計になっている点が、長く支持されている理由です。
では、皆さんが一番気になる「実際の効果」について、目的別にシックスパッドの実力をシビアに評価していきましょう。
期待できる効果:★☆☆☆☆(筋トレ上級者には物足りない)
これから始める人の効果:★★★☆☆(運動のきっかけとして有効)
「シックスパッドだけでバキバキのムキムキになれるか?」と言われたら、答えは「NO」です。
すでにジムでバーベルやダンベルを握り、日々ハードにウエイトトレーニングを習慣化しているトレーニーからすると、シックスパッドの電気刺激だけでは、さらなる筋肥大を狙うための負荷(過負荷の原則)としては正直物足りません。
しかし、「これまで全く運動をしてこなかった人(運動初心者)」であれば話は別です。 筋トレのレベルを「1(全く運動していない)」から「10(ハードなボディビルダー級)」で表すとしたら、シックスパッドを継続することで「2〜3」くらいの、引き締まったベースの筋肉を作ることは十分に可能です。
ただし、筋肉を発達させるためには運動だけでなく「食事(適切なタンパク質や総カロリーの管理)」が極めて重要ですので、食事内容によって効果の出方に大きな個人差が出ることは覚えておいてください。
期待できる効果:☆☆☆☆☆(ほぼ不可能)
厳しい現実をお伝えしますが、シックスパッドをペタッと貼って寝ているだけで、体脂肪を劇的に落とすことは不可能です。
大前提として、シックスパッドをはじめとするEMS機器は「筋肉を刺激して鍛えるためのもの」であり、「脂肪を燃焼させるためのもの」ではありません。ここを勘違いして「お腹の脂肪を落としたいから」という理由だけで購入すると、高確率で後悔することになります。
⚠️ 脂肪が落ちるメカニズムの真実 体脂肪を落とすための絶対条件は、消費カロリーが摂取カロリーを上回る**「アンダーカロリー(消費 > 摂取)」の状態を作ること**です。 シックスパッドで腹筋をピクピクと動かしたところで、消費されるカロリーは微々たるもの。基礎代謝が爆発的に上がるわけでもありません。
脂肪を劇的に落としたいのであれば、シックスパッドに頼るのではなく、まずは徹底した食事管理(マクロ栄養素の調整)が最優先であり、そこにランニングやウエイトトレーニングなどの全体運動を組み合わせるのが唯一の王道です。
ただし、「正しい食事制限」と「正しい運動」を行っている中に、補助(プラスアルファの刺激)としてシックスパッドを組み込むのであれば、筋肉の張りをキープする上で大いに役立ちます。
ここまでの話を聞くと、「じゃあシックスパッドって意味ないの?」と思ってしまうかもしれませんが、それは違います。シックスパッドが「猛烈に効果を発揮するシチュエーション」が明確に存在するのです。
具体的にどんな人が使うべきなのか、3つのパターンをご紹介します。
身長にもよりますが、これまで全く運動をしてこず、体重が100kgを超えているような大幅な過体重の方は、いきなり激しいランニングやスクワットを行うと、自分の体重の重みで膝や腰の関節を痛めてしまう(怪我をする)リスクが非常に高いです。 そこで「運動の初期段階」としてシックスパッドを取り入れるのが非常に賢い選択になります。まずは関節に負担をかけずに「筋肉を動かす」という感覚を体に覚え込ませ、神経系を発達させてから段階的に自重トレーニングへと移行することで、安全にダイエットのスタートを切ることができます。
「痩せ型だけど筋肉が全くなくて、体力をつけたい」という方や、高齢の方にもオススメです。 重い器具を扱う筋力や体力が初期段階でない場合、シックスパッドは安全な「運動の準備運動(土台作り)」として活躍します。自宅にいながら安全に筋肉へ刺激を入れられるため、次のステップの運動へ進むための自信と体力を養うことができます。
先述の通り、これこそがEMSの「本職」です。 例えば、スポーツや日常生活で肉離れを起こしてしまった、関節の手術をした、といった理由で「患部に強い負荷をかけられないけれど、筋肉を衰えさせたくない(廃用性萎縮の予防)」という局面において、シックスパッドは凄まじい効果を発揮します。 普段ハードにジムで鍛えているトレーニーであっても、怪我の療養中にスクワットができない代わりに太ももにEMSを当てる、といった使い方は非常に理にかなっています。
いかがでしたでしょうか? 世間のイメージに流されず、正しい情報を知っておくことで、シックスパッドを「最強の補助ツール」として使いこなすことができるようになります。今回のポイントをおさらいしましょう。
EMSは脳の代わりに電気で筋肉を動かす技術で、科学的根拠はある。
運動初心者の「筋肉の土台作り」や「リハビリ」には非常に効果的。
貼るだけで「脂肪が劇的に落ちる(痩せる)」「ムキムキになる」ということはない。
脂肪を落とすなら、食事管理と大きな筋肉を動かす筋トレが必須。
「これを付けておくだけで、大好きなラーメンやアイスを好きなだけ食べてもお腹がバキバキになる!」なんていう魔法は、残念ながらこの世に存在しません(笑)。
シックスパッドの真の価値は、「運動へのハードルを下げてくれること」や「忙しくてどうしてもジムに行けない日の筋肉への刺激維持」にあります。
本当に美しく、機能的で、誰もが憧れるようなメリハリのある肉体を作るために最も効果的なのは、やはり自分の体にしっかりと負荷をかける「ウエイトトレーニング」と「正しい栄養摂取」です。
シックスパッドで筋肉を動かす習慣や感覚に慣れてきたら、ぜひ次はジムに足を運んだり、自宅での本格的な自重筋トレ(スクワットやプッシュアップ)にも挑戦してみてくださいね!
正しい知識を武器にして、一歩ずつ理想の体へと近づいていきましょう!
動画でもシックスパッドについてご紹介しておりますので、もし良かったらご覧になってみて下さい!
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