甲状腺機能低下症の食事法は? - OUTLINE(アウトライン)

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甲状腺機能低下症の食事法は?

これまで「ダイエット」や「腸活」など、健康できれいになるための身近なテーマをお話ししてきましたが、今回は少し踏み込んだ、でも女性のダイエットや日々の体調にものすごく深く関わっている『甲状腺(こうじょうせん)』のお話をしたいと思います。

「甲状腺なんて聞いたこともないし、難しそう…」と思われるかもしれませんが、実は「しっかり食事制限をしているのに、なぜか全然痩せない」「寝ても寝ても疲れが取れなくて、体がずっと重だるい」というお悩みの原因が、ここにあるケースが少なくありません。

特に女性に多く見られる症状ですので、専門用語をできるだけ使わず、優しく分かりやすく解説していきますね!

1. 「甲状腺機能低下症」ってなに?

甲状腺とは、のどぼとけのすぐ下にある、チョウチョのような形をした小さな臓器です。ここでは、体全体を元気に動かすための『甲状腺ホルモン』という大切なエネルギーの素を作っています。

この甲状腺ホルモンは、私たちの体にとっての「アクセルペダル」のような役割をしています。車がアクセルを踏むとブーンとスピードが上がるように、人間もこのホルモンが出ることで、体温が上がり、胃腸が元気に動き、脂肪を燃やす「新陳代謝」が活発になります。

『甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)』とは、何らかの原因でこのアクセルペダル(ホルモン)が十分に踏めなくなり、体の中のエネルギーが不足してしまう状態のことです。40代以降の女性に特に多くみられますが、若い女性でも発症することがあります。

2. もしかして…? 気づきにくい具体的なサイン

体全体のアクセルが弱まってしまうため、心と体に「ブレーキ」がかかったような、さまざまな不調がじわじわと現れます。

「最近年のせいかな?」「ただの寝不足かも」と見過ごしてしまいがちな症状が多いのが特徴です。以下のサインに心当たりはありませんか?

  • 体型の変化: 食べていないのに「体重が増える」、顔や全身がパンパンに「むくむ」

  • 疲れと眠気: しっかり寝ているのに「いつも眠い」、体がだるくて「無気力」になる

  • 寒さと乾燥: 周りの人より異常に「寒がり」になる、髪が抜けたり「肌が乾燥してガサガサ」になる

  • お腹の不調: 胃腸の動きが遅くなり、頑固な「便秘」になる

「いくらダイエットを頑張っても全く痩せない…」という場合、根性が足りないのではなく、この甲状腺のアクセルがうまく働いていないことが原因の場合もあるのです。

⚠️ 大切なポイント:自己判断せず、まずは病院へ これらの症状は、日々の疲れや一般的な冷え性、あるいは「うつ症状」などとも非常によく似ています。また、お医者さんの血液検査による正確な診断が必要な病気です。「もしかして…」と少しでも不安に思ったり、不調が長く続いたりする場合は、一人で悩まずにまずは内科や内分泌内科(甲状腺の専門外来)を受診して、しっかり検査をしてもらうことが何よりも大切です。

3. 体調に合わせたお食事のヒント

もし病院で診断を受けたり、甲状腺の働きが気になったりする場合、日頃の食事で少しだけ意識しておきたいポイントがあります。

普段は「健康に良い」とされている食べ物でも、甲状腺の元気が一歩足りないときには、少しお休みした方が良い食材もあるのです。

🥦 少し控えめにしたい食材(お腹に負担をかけやすいもの)

  • 一部の野菜や大豆食品: 大豆製品(納豆や豆腐など)や、キャベツ・ブロッコリーなどの「アブラナ科の野菜」は、体に良いものですが、生の状態で大量に食べすぎると、甲状腺ホルモンを作るのを少し邪魔してしまう性質があります(※しっかり加熱すれば過度に心配する必要はありません)。

  • 海藻類の摂りすぎ: 昆布やわかめ、ひじきなどに含まれる「ヨード(ヨウ素)」は、甲状腺ホルモンの材料になります。しかし、日本人は普段から味噌汁の出汁などでヨードを十分に摂っているため、サプリメントなどで過剰に摂りすぎてしまうと、逆に甲状腺の働きを悪くしてしまうことがあります。何事も適量が大切です。

  • 胃腸に負担をかけるもの: 小麦製品(パンや麺類)や乳製品、揚げ物、砂糖たっぷりのスイーツ、アルコールなどは、代謝が落ちて元気がなくなっている胃腸をさらに疲れさせてしまうことがあるので、少し量を控えてみましょう。

🥚 積極的に摂りたい食材と栄養素

体がエネルギーを作るのを助けてくれる、優しい食材を選びましょう。

  • エネルギーの素: 白米などの消化に良い炭水化物、牛肉・豚肉・鶏肉・魚介類・卵などの良質なタンパク質

  • 体に優しい油: オリーブオイル、MCTオイル、ココナッツオイルなど

  • 大切な栄養素: 体のめぐりを助ける「ビタミンB群」や「ビタミンD」、ホルモンの働きをサポートする「亜鉛」「鉄」「マグネシウム」などのミネラル

お肉やお魚、卵、お野菜をバランスよく温かいお料理(スープや煮物など)にして、よく噛んで食べるのがお腹にも優しくて一番おすすめです。

4. まとめ:自分の体の声に耳を傾けよう

いかがでしたでしょうか? 甲状腺機能低下症になると、体の燃焼工場がスローペースになってしまうため、ダイエットがスムーズに進まなくなったり、毎日がなんとなく辛くなってしまったりします。

もし「当てはまる症状が多いな」と感じたら、まずは一度、病院で血液検査を受けて体の状態をチェックしてもらいましょう。お医者さんの指導のもとで適切なケア(足りないホルモンを補うお薬など)を始めると、驚くほど体が軽くなり、これまで落ちなかった体重がすんなり落ち始めることもよくあります。

そして、一番の土台となるのは、やっぱり「無理のない規則正しい生活」です。 夜はしっかりと睡眠をとり、栄養バランスの良い温かい食事を3食おいしく食べ、お散歩などの軽い運動を習慣にする。こうした日々の優しい積み重ねが、甲状腺だけでなく、自律神経や体全体の元気を守る最高の予防策になります。

「最近がんばりすぎていたかな?」とご自身の生活を優しく振り返るきっかけにしてみてくださいね。自分の体の声をしっかり聴きながら、一歩ずつ健康できれいな体を作っていきましょう!


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