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トレーニング時に必要な炭水化物量は?

トレーニーの皆さん、こんにちは!日々のトレーニング、本当にお疲れ様です!

突然ですが、皆さんは「トレーニングの前後や最中に、どれくらい炭水化物(糖質)を摂取していますか?」

「バナナを1本食べている」「おにぎりを1個食べている」「マルトデキストリン(粉末糖質)をドリンクに混ぜている」など、摂取するタイミングも量も、本当に人それぞれですよね。SNSやジムの仲間内でも、何が正解なのか意見が分かれるテーマでもあります。

せっかくハードなトレーニングをして汗を流しているなら、その努力を100%筋肉の成長に繋げたいものです。そのためには、エネルギー源である「炭水化物」のコントロールが極めて重要なカギを握っています。

そこで今回は、パーソナルトレーナーや栄養学の視点も交えながら、トレーニング前に炭水化物を摂取する科学的なメリットと、実際に必要な炭水化物量、さらには過剰摂取による意外なデメリットまで、どこよりも詳しく徹底解説します!

この記事を読めば、今日からのエネルギー補給の仕方がガラリと変わり、トレーニングの質が劇的に向上するはずです。ぜひ最後までお付き合いください!

1. 炭水化物(糖質)はトレーニーの最強の味方

まず大前提として、なぜ私たちトレーニーにとって炭水化物がこれほどまでに重要視されているのでしょうか?

「ダイエット中だから炭水化物は抜いている」「糖質は太るから敵だ」と思っている方がもしいたら、それは大きな誤解です。特にボディメイクや筋力向上を目指す人にとって、炭水化物は「筋肉を動かすための最優先のガソリン」です。

私たちが重いバーベルを持ち上げたり、高強度のインターバルトレーニングを行ったりする際、筋肉は「筋グリコーゲン」という、炭水化物を分解して蓄えたエネルギーを消費します。このガソリンが切れた状態でトレーニングを行うのは、燃料が空っぽの車でサーキットを激走しようとするのと同じです。力が出ないだけでなく、集中力が途切れ、怪我の原因にもなってしまいます。

しかし、炭水化物のメリットは単なる「エネルギー補給」だけにとどまりません。ここからは、一歩踏み込んだ身体のメカニズムと、炭水化物がもたらす素晴らしい恩恵について解説していきます。

2. メリット①:カタボリックを防ぐ!「コルチゾール」との関係

筋トレを頑張る人が最も恐れる言葉、それは「カタボリック(筋分解)」ではないでしょうか。せっかく育てた筋肉が削られてしまう現象ですが、これに深く関わっているのが『コルチゾール』というホルモンです。

コルチゾールとは何か?

コルチゾールは、別名「ストレスホルモン」とも呼ばれる副腎皮質から分泌されるホルモンです。精神的なストレスだけでなく、空腹や過度な肉体的疲労(つまりハードな筋トレそのもの)によっても分泌が高まります。

このコルチゾールには、身体を危機的状況から守るために様々な働きがあるのですが、トレーニーにとって非常に厄介なデメリットがあります。それが「筋肉の組織を破壊してエネルギーに変えようとする(筋分解)働き」です。コルチゾールが出すぎてしまうと、どんなにプロテインを飲んでいても、筋肉の成長が著しく妨げられてしまうのです。

炭水化物がコルチゾールを抑え込む

ここで救世主となるのが「炭水化物」です。 トレーニング前に十分な炭水化物を摂取しておくことで、血糖値が安定し、身体が「エネルギーが十分に満たされている」と判断します。その結果、トレーニング中のストレス反応が和らぎ、コルチゾールの過剰な分泌を有意に抑制することができるのです。

つまり、トレーニング前のバナナやおにぎりは、単にパワーを出すためだけでなく、「せっかくの筋肉が分解されるのを防ぐための防衛策」として、非常に重要な役割を果たしているのです。

3. メリット②:筋肉を育てる!「アナボリック(タンパク質合成)」を高める

炭水化物のメリットは、守り(筋分解の抑制)だけではありません。攻め(筋肥大の促進)の面でも絶大な効果を発揮します。それが、「タンパク質の合成を劇的に高める」という効果です。

インスリンの「アナボリック作用」を活用する

トレーニング前に炭水化物を摂取すると、膵臓から『インスリン』というホルモンが分泌されます。ダイエットの世界では「脂肪を溜め込むホルモン」として嫌われがちなインスリンですが、ボディメイクにおいては「最強のアナボリック(同化)ホルモン」という全く異なる顔を持ちます。

インスリンが分泌されると、血液中にあるアミノ酸(プロテインが分解されたものなど)を筋肉細胞の中へと強力に送り届ける「輸送体(トランスポーター)」が活性化します。これにより、筋肉の中へのアミノ酸の取り込みが急増し、結果としてタンパク質の合成(筋肉の修復・成長)が最大化されるという研究結果が数多く報告されています。

「糖新生」のブレーキ役

さらにインスリンには、『糖新生(とうしんせい)』を強力に抑制する働きもあります。 糖新生とは、体内の糖質が枯渇した際、身体が「このままではエネルギーが足りない!」と焦り、自らの筋肉を分解してアミノ酸を取り出し、それを糖に変換してエネルギーを作り出す緊急事態モードのことです。

トレーニング前に炭水化物を食べてインスリンを適度に分泌させておけば、この糖新生にブレーキをかけることができます。つまり、体内のエネルギーを上手に使いつつ、筋肉を一切落とすことなく、質の高いハードなトレーニングを最後までやり切ることが可能になるのです。

⚠️【非常に重要な注意点:低血糖症のリスクについて】 インスリンは身体にとって必要不可欠なホルモンですが、その分泌量や血糖値の急激な乱高下には注意が必要です。サプリメントや大量の単糖類(ブドウ糖など)を、タイミングを誤って過剰に一気飲みすると、インスリンが大量に分泌されすぎる**「インスリンショック(反応性低血糖)」**を引き起こす危険性があります。

激しいめまい、冷や汗、手の震え、最悪の場合は意識を失い生命の危険に瀕することすらあります。インスリンの働きは強力だからこそ、摂取量とタイミングを正しくコントロールし、決して極端なドカ食いやサプリメントの誤用は避けてください。

4. トレーニング時に必要な炭水化物量はどれくらい?

「炭水化物が大切なのは分かった。じゃあ、具体的に何グラム食べればいいの?」という疑問が湧きますよね。

『トレーニング中に必要なエネルギーの確保』『コルチゾールの抑制』『タンパク質合成の促進』という3つのメリットを最大限に引き出すための、具体的な摂取量と、日々の調整方法について解説します。

基本的な摂取量の目安

これまでの多くのスポーツ栄養学の研究データによると、トレーニング前に摂取すべき適量は、一般的なトレーニーで20g〜45gほどだと言われています。

  • 男性トレーニー・筋肉量を増やしたい方: 30g 〜 45g

  • 女性トレーニー・ダイエット目的の方: 20g 〜 25g

これくらいの量であれば、胃腸に過度な負担をかけることなく、トレーニングに必要なエネルギーを的確に補給することができます。

トレーニングボリューム(強度)に合わせて増減させよう

しかし、毎日同じ量を食べれば良いというわけではありません。その日の「トレーニングメニュー(ボリューム)」に合わせて糖質量を変えるのが、上級トレーニーへの第一歩です。

特にボリュームの多い日(下半身のトレーニングや、背中の大筋群を追い込む日など)は、消費されるエネルギー量が桁違いに多いため、炭水化物量を多め(上限の45g程度、あるいはそれ以上)に設定する必要があります。理由は、強度の高い種目を行うことで、筋肉中の糖質(グリコーゲン)が凄まじい勢いで消費されるからです。

もしここで糖質不足が起きてしまうと、先ほど説明した「糖新生(筋分解)」が始まってしまいます。逆に、腕や肩など、比較的ボリュームが少なく消費エネルギーが低い日は、炭水化物量を少し控えめ(20g〜30g程度)にするなど、日によってメリハリをつける(カーボサイクリングのような考え方)ことをおすすめします。

関連記事∶バナナの栄養がもたらす筋トレ・ダイエット効果について解説!

【コラム】減量中の「体重増」に惑わされるな!

減量中やダイエット中の方の中には、「トレーニング前に炭水化物を食べたら、次の日に体重が増えていた…ショック」と落ち込む方が非常に多いです。しかし、ここで絶対に知っておいてほしい科学的な事実があります。

💡 炭水化物の性質:1gあたり3ccの水を引き込む 炭水化物は体内に取り込まれ、筋肉中に「グリコーゲン」として蓄えられる際、糖質1gに対して約3g(3cc)の水分と結合するという性質を持っています。

つまり、トレーニング前に炭水化物を40g摂取して、翌日に体重が150g〜200g増えたとしても、それは脂肪が増えたわけでは絶対にありません。 筋肉の中に、水分と糖質がしっかりと蓄えられ、筋肉がパンプアップしやすい「良い状態」になっただけです。

ボディメイクにおいて最も大切なのは、水分量で毎日一喜一憂するような「体重の数値」に囚われることではありません。

  • 鏡で見たときの身体の張り(見た目)はどうか?

  • トレーニングの質や扱う重量が落ちていないか?

こうした「実質的な指標」で調子を判断するのが、最も健全で、最も成功しやすいアプローチです。

5. 【盲点】炭水化物を「摂り過ぎた場合」の知られざるデメリット

「そんなに良い効果があるなら、トレーニング前に100gでも200gでも、たくさん摂っておけば最強じゃないか!」と思う方もいるかもしれません。しかし、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。炭水化物を過剰に摂取してしまった場合の、大きなデメリットについてもお話ししなければなりません。

ここで登場するのが、『IGF-1(インスリン様成長因子1)』という因子です。

IGF-1と筋肉成長のメカニズム

IGF-1とは、主に肝臓から分泌される成長因子の一種で、筋肉だけでなく「ほぼ全ての体細胞の成長と発達を促す」という極めて強力な働きを持っています。トレーニーの文脈で言えば、「IGF-1が活発に働けば働くほど、筋肥大のスイッチが強く入り、身体が大きく成長する」ということになります。まさにバルクアップの鍵を握る重要物質です。

炭水化物の過剰摂取がIGF-1を邪魔する?

しかし、近年の研究において、「炭水化物(特に急激に血糖値を上げる糖質)を過剰に摂取しすぎると、肝臓からIGF-1の働きや分泌を抑制する結合タンパク質などが分泌され、結果としてIGF-1の有効性が下がってしまう」という現象が指摘されるようになりました。

つまり、「筋肉を大きくしたいから」と良かれと思って大盛りの白米や大量のカーボドリンクをトレーニング前に詰め込みすぎると、皮肉なことに、筋肉の成長を促す最強の味方であるIGF-1の働きにブレーキをかけてしまう可能性があるのです。

やはり、適切な効果を狙うためには、多すぎず少なすぎずの「絶妙なバランス(20g〜45g)」を守ることが、科学的に見ても最も賢い選択だと言えます。

6. 具体的に何をどれくらい食べればいい?(食品例)

少し難しい専門用語や科学的な話が続きましたので、ここで皆さんが明日からすぐ実践できるように、具体的な食品の量に換算してみましょう!

「炭水化物20g〜40g」と言われてもピンとこないかもしれませんが、身近な食品で見ると実はとてもシンプルです。

炭水化物「約40g」の目安(しっかりチャージしたい時・男性向け)

  • コンビニのおにぎり:約1個(鮭、昆布、梅など、脂質が低いものを選ぶのがベスト)

  • 切り餅:約2個(消化が非常に良く、手軽にエネルギーに変わるのでトレーニーに大人気)

  • うどん:約半玉〜2/3玉

炭水化物「約20g」の目安(軽めに補給したい時・女性向け)

  • バナナ:約1本(ミネラルやカリウムも豊富で、筋足りの予防にもなる超優秀食材)

  • 和菓子(小ぶりの大福やどら焼き):約1/2個〜1個(脂質がほとんど含まれないため、洋菓子よりも圧倒的におすすめ)

  • マルトデキストリン(粉末サプリメント):スクープ1杯弱

このように見ると、「なんだ、これだけでいいんだ!」と感じるのではないでしょうか。トレーニングの1時間〜1時間半前であればおにぎりや和菓子、トレーニングの30分前など直前しか時間がない場合は、より消化吸収の早いバナナやゼリー飲料、カーボドリンクを選ぶなど、タイミングによって食品の種類を使い分けるのも非常に効果的です。

7. まとめ:正しい知識で効率的なボディメイクを

いかがでしたでしょうか? 今回はトレーニング前における炭水化物摂取の重要性について、以下の4つのポイントを中心に詳しく解説してきました。

  1. コルチゾール(ストレスホルモン)を抑制し、せっかくの筋分解を防ぐ。

  2. インスリンの分泌を促し、筋肉へのアミノ酸輸送を活性化させてタンパク質合成を高める。

  3. 摂取量の目安は20g〜45g。その日のトレーニングのボリュームに合わせて調整する。

  4. 摂りすぎはNG!IGF-1(成長因子)の働きを低下させ、筋肉の成長を妨げる原因になる。

実は、この記事を書いている私自身も、過去には「とにかくエネルギー切れが怖いから」とトレーニング前に炭水化物を爆食いしてしまったり、逆に「減量中だから」と完全にカタボリックな状態でフラフラになりながらスクワットをしたりと、たくさんの失敗を経験してきました…(笑)。その時は「なぜこんなに頑張っているのに身体が変わらないんだろう?」と悩んだものです。

しかし、こうして身体のメカニズムや栄養学を正しく理解し、適切な量を適切なタイミングで摂取するようになってからは、トレーニング中の集中力やパワーが格段に変わり、身体のカタチも目に見えて変わっていきました。

皆さんがジムで流している貴重な汗、そして限界に挑んでいるその努力を、1ミリたりとも無駄にしてほしくありません。ぜひ、今日行うトレーニングのメニューを思い浮かべながら、「今日のお前(筋肉)のガソリンは、おにぎり1個分かな?バナナ1本分かな?」と、炭水化物の量を意識してコントロールしてみてください。

正しい栄養摂取は、あなたの努力を裏切りません。引き締まった理想の身体、そして強靭な筋肉を目指して、これからも賢く、楽しく、一緒にトレーニングを頑張っていきましょう!


OUTLINEは、全国31店舗、横浜本厚木藤沢戸塚関内川崎練馬北千住町田新宿恵比寿銀座錦糸町蒲田下北沢池袋吉祥寺秋葉原渋谷中野立川赤羽自由が丘千葉船橋越谷宇都宮天王寺心斎橋・なんば店広島で女性専用パーソナルジムを運営しています。
完全プライベートジムでジム内で他の会員様と顔を合わせることはございません。
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